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「では司、良(よ)いな?」
「うん。」
爺ちゃんの声に一言だけ返事をすると、爺ちゃんは目を瞑(つむ)り何かを唱え始めた。
それは不思議な言葉とリズムでお経とも呪文とも取れるもの。
その何かを爺ちゃんが言い終えた
…と、同時に爺ちゃんは目を“クワッ!”と勢いよく見開き、
「カッ!」
と大きな声を発する。
すると魔方陣から光の柱が昇り出す。
魔方陣の内側にいたネコマタは涙目になり不安そうな顔をしていたが、次第に心地良さそうな表情になっていく。
いつしかネコマタの身体は宙に浮いていた。
そして――。
フワッと光が一帯を包み込んだかと思うと、すぐに光は消える。
その光が収まった頃、ネコマタの姿も消えていた…。
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