憑かれ、懐かれ、疲れ…

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「爺ちゃん…ありがと。」 「なぁに、可愛い孫の為じゃ! これくらい何ともないわい!」 爺ちゃんは“ニカッ”と笑顔を浮かべ、グッと親指を立てる。 「じゃあ俺、戻るわ。 荷物置いて来たいし。」 俺は自分の部屋に戻るため、爺ちゃんに挨拶をした。 「おぉ、そうかそうか。 晩御飯ももうすぐ出来る筈じゃ。 また、後での!」 こうして一度爺ちゃんと別れた。 自分の部屋に戻った俺は、制服から私服に着替えベッドに横になる。 「フゥ~………」 天井を見つめ、さっきのことを思い出す。 あのネコマタ。 一見可哀想なことをしたように感じるかも知れない。 だが、実際はそう甘いものではないのだ。
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