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「‥‥な!」
店の自動ドアをくぐって、玉虫は少しだけ驚いた。
「玉虫く~ん」
ピンクの制服を着てレジで手を振っているのは、先ほどの御堂架輪である。
「七尾君おはようございます」
架輪の横に立っている長身の銀縁眼鏡が、店長の鏑矢(かぶらや)である。
「‥‥‥」
玉虫はペコリと頭を少しだけ動かして、二人のいるレジの前をスタッフルームへ向け通り過ぎる。
(そう言えば、新人が入るって言ってたな)
スタッフルームに入り、皆と同じピンクの制服を着る玉虫。
そのふざけたピンク色が微妙に似合っているのが笑える。
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