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「ねぇ、千花」
「ん?何?」
千花が無邪気に振り替える。
「…昨日話してた都市伝説なんだけどさ」
「『あなたの大切な人は誰ですか』のこと?
それがどうかした?」
「私、本当にメール来た…かも。」
千花の目がみるみる開かれていく。
私は昨日届いたメールを千花に見せる。
携帯をだし、千花に渡すと、千花は時々眉間に皺をよせながら真剣に読んでいた。
千花の目が爛々と輝きはじめる。
「これ、マジ!?」
興奮した様子の千花に私は黙って頷く。
「すごーい!あの都市伝説、本物だったんだ」
「うん。そうみたい」
「で、返信したの?」
千花は興味津々で聞いてくる。
私は眉をさげて彼女に言う。
「実はまだなんだ。
昨日、忙しくってさ。
後2日あるって思ったらまだいいかなって。」
千花は私の返答を聞き、少しつまらなさそうな顔になる。
しかし、すぐに笑顔を取り戻す。
「ま、そうだね。で、誰にするの?」
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