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でもさ、そんな僕でも一度だけ青が嫌いになった時期があったんだ――――
その日は青い月がきれいな夜だった。
僕はその日、両親と喧嘩したんだ。進路のことで。
僕にも行きたい大学ってのがあってね、そこが家からものすごく遠くて。
でも学力も問題ないし、何より心に決めてたんだ。
でも、反対された。お前が自立なんかできる訳ないってさ。
勝手だよね。
それで言い合いになった。言い合いで終われば良かったんだけどな…。
僕は珍しくキレちゃって、今まで出したこと無いような大声で言葉にならないような言葉を言ったんだ。
いや、叫んだのかな?
そしたらね、目を開けたらそこには…
サファイアみたいに青い、青い氷みたいなのの中に眠った父さんと母さんがいたんだ。
信じられないよね…。馬鹿げてるよね。
でもね、僕の父さんと母さんは、僕のせいで目を覚まさなくなったんだ。
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