0人が本棚に入れています
本棚に追加
「おい、キーたちはしたからお前も名を名乗れ!」
小さいのに威勢がいいな…。
まぁ、よく分からない状況だけどコミュニケーションは大切だよね。
「あぁ、そうだね…。えっと僕は」
「金田蒼汰、新しくCOLD BLUEとして、レイテストとなった。」
僕が後ろを振り向くと、そこには黒いスーツの黒いサングラスの碇ゲン○ウみたいな人が立っていた。
「あらら~?ボスじゃん?
珍しいねぇ、アンタが外出るなんて。」
ボス?
てかなんで僕の名前知ってんの?
訳分からないことが多すぎる…。
「金田、お前は来い。」
そうして半ば強制的に、僕はオフィスみたいな所に連れてこられた。
「何なんですかアナタは?ここ何処です?俺は何なんですか!?」
「質問は一つずつだ、金田。」
あ、この人僕の嫌いなタイプだ。
それだけでちょっとイライラしてくる。
「まず私が何なのか。私はこの組織、レイテストの最高責任者だ。」
「レイテスト…?」
最新のって意味の?
「我々は君たちのような特殊な能力を持った者を保護し、最大限に活用する組織だ。」
「じゃあ僕がその能力者って訳ですか…。」
普通なら中二かって笑うとこだけど、実際に僕は両親を…。
信じるしかないよね。
「これでお前の質問にすべて答えた。次はこちらの番だ。
聞く覚悟はあるな?」
「はい、教えて下さい。僕はどうすれば良いのか。」
「今までの中で一番賢く素直だな。」
そりゃそうさ。
僕は今までそうして生きてきたんだ。
「単刀直入に言う。お前の両親は現段階では戻らない。」
え……?
嘘だろ…!?
「だが戻す方法はある。お前がこれからある条件の下に、この組織に入ることだ。」
「両親が戻れるなら何でもします!何ですか、条件って!?」
「これまでの日常を捨てることと、特殊犯罪対策本部よりのミッションを遂行する事だ。」
最初のコメントを投稿しよう!