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そしてブラコン。
そう、桜由は何故か俺の事が、(自分で言うのも何だが)大好きなのだ。
何故こんなに好かれているのか良く分からないが、とにかく俺にすりよってくる。
まあ可愛いから良いけど。
俺はキョロキョロと辺りを見回すが、すこぶる仲の悪い、あいつが見つからない。
「桜織なら、部活よ」
俺がキョロキョロしていたのを見ていたのか、母さんはテーブルに麦茶を置きながら言った。
「へぇ、部活。何部なの?」
「新体操部」
「ぷっ。あいつが新体操って」
笑える。
昔っからガサツで、行儀という物を知らない、俺をいじめまくっていた桜織(サオリ)が、何と新体操部に入っていたとは。
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