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久々に帰ってきた、実家。
庭先には、小学生の妹が育てているらしいアサガオの鉢が置いてあった。
インターフォンを押すと、ピンポーンという音の後に、昨日散々電話越しに聞いた母さんの声が聞こえた。
「俺。帰ってきたから、開けてよ」
『あらお帰りー。今、開けるわね』
分かった、と手短に答え、玄関の扉が開くのを待つ。
「あ、お兄ちゃん！帰ってきたんだーっ」
母さんが出てくるよりも先に、庭で遊んでいたらしい小学生の妹、桜由(ｻﾕ)が俺に抱き着いてきた。
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