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最後の夜~ラストナイト~
7月31日午前11時30分 自宅
ピンポーンと、家のインターフォンが鳴り響いた。
すっかりとテレビにくぎ付けになっていた俺はふと我にかえった。
俺だけではなかった。さっきまで俺と一緒にだらだらとしていた友達二人もまた同じように我にかえった。
「これって…どういうことだ」
この言葉を発したと同時に生唾を飲み同時に夏の暑さが原因ではない、冷や汗の様なものをかいた。
「確かにこの国の今の政経は悪いがこんなことしなくても…」
そう呟いた大沼ヨシキの方を振り向いた。
大沼ヨシキ、高校入学後同じクラスになり意気投合しつるんでいる。頭が良くスポーツもできるが体力がない。
「なんかのドッキリとか…なわけねぇよな…それより一回インターフォンでねぇか?」
そう言ったのは、酒井タカトだ。
酒井タカト、幼馴染みで小学校から高校までずっと同じで一番の親友だ。リーダーシップが強く冷静な判断もでき頼りになる。
「誰か来てたんだ!」
俺は急いで玄関に向かった。
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