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しばらく蠍と母さんの両者は静止していた。
緊張が高まる中、遂に母さんは動き出した!
最初はハサミで直接攻撃を繰り出すが、かわされる。
無駄だと解ったのか、母さんはとんでもない事を仕出かした。
ハサミを左手に持ち、なんと素手で蠍の背を押さえつけた!
そして母さんは、弟に「ここ、押さえて!」と言った。
弟は少し怯えていたが、言葉通り蠍の前側から母さんの手と交代で蠍の背を押さえつけた。
すると母さんはハサミを両手で持ち直し、蠍の手のハサミの外側の部分を切っていく。
まるでカニの甲殻を割るようなゴリゴリと音がしてからバチンと音が鳴り、蠍のハサミは切れた。
するとたまたま切断面が目に入った。
切断面は白と赤と桃色に分かれていてかまぼこみたいだった。
又しても俺は吐き気を覚え、必死に抑える。
俺は参戦することすら余儀なくされた。
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