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「やぁ、久しぶりだねグラン。こっち(天界)にくるだなんて珍しいね?」
私が振り返るなりそう言ったのは、私と同い年の水の神、ウィズだった。
天界の神でも話しかけることすら避けられるこの私に、こんなに親しげに話しかけられるのは彼女のほかには四に……ではなく、三人しかいません。
まだ、彼がいなくなって十年ですか……。
我々神にとって、十年という月日は長いようで短い。
彼の代わりとなる音楽の神は今年ようやく現れたのけど、あんなに小さな少女の姿をとらせるなんて……。
しかも彼によく似た髪と瞳の色ですね……嫌がらせですか?
私とあの子に対しての。
本当に主神は……
「趣味が悪い」
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