-水-

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  -水の音が聞こえて目が覚めた-   まだ 夜中の 2時だった。   水の音の正体は 雨 だった。   その雨は 僕の見た夢に 似ていた。     「どこから来たの?一緒に遊ぼう」     僕に笑いかける 夢の中の女の子の 体は いつもなかった。     暗闇で 顔だけで浮いている 彼女の口は 裂けていた。   昔 事故で死んだのだと 教えてくれた。     その事故は 丁度 僕が産まれた日。  
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