第一章

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健斗side 「ねえ、イッチー。まだ?」 「うん。急に来られても困る」 「だって、お腹すいちゃったんだもん」 「なんで俺なの?」 「買い物帰りの途中にあったから」 はぁ…。俺が待っていた言葉は違っていたのに…。 俺は一之宮健斗。通称:イッチー。沙菜の幼なじみ。料理が得意なんだ。沙菜をいれても、6人の中で俺が一番上手い。 でも、沙菜が今日来たとき、正直嬉しかった。だって、最近は全然来てくれなかったから。 正直言うと沙菜が好きだ。…ずっと昔から。料理を食べているときのあの笑顔が…。ふと見せるあの笑顔が…、大好きだ。まあ、結局全部が好きなんだ。沙菜が。 「まだ?」 「もうちょっと」 でも、俺の料理に期待してくれていると思う。
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