第一章

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雅哉side 「皆、ひどいよ…」 俺は、青山雅哉。沙菜の幼なじみ。1つ下に、心臓の弱い彩乃っていう妹がいる。なんとなく2人は雰囲気が似ている。だからかな?1年前から沙菜に片想い中なんだ。でも、イッチーも好きっぽいんだよね。 しかも、得意な和食の創作料理の試食に誘ったのに、来られないし。仕方ないから、皆を誘ったのに誰も来てくれないし…。 ひどいよ…。 不意にインターホンが鳴った。 「はい。どちら様?」 「俺だよ。北川」 「淳!?」 「試食、まだやっているか?」 淳…。 まずい…、泣きそうだ。 「まだやってるよ」 「どうしたんだよ。何で泣くんだよ」 「だって…」
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