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そう答えたアバーラインは興味と好奇心に瞳を輝かせているキャリックを睨みつけた。
「いいか、キャリック警部補。リッパー・ザ・ジャック事件が解決している事自体がトップシークレットなんだ。それ以上、首突っ込むんじゃねぇぞ。」
アバーラインの迫力にキャリックはそれ以上の追求を諦めざるを得なかった。
ロンドンの一角にあるアパートの前に足を止めると、キャリックはアバーラインに促され、アパートの呼鈴を鳴らした。
暫しの間をおいてドアが開くと、そこには教授と言うよりは生徒と呼ぶ方が遥かに相応しい少年が顔を出した。
「どちら様ですか。」
少年の質問にキャリックはどう答えるべきか困惑した。
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