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「これは、僕が高校の時体験した事なんだけど……」
「ねー、やっぱ怖い話やめようよ……」
「何言ってんの!まだ始まったばかりじゃん!」
「いや、だって怖いし……」
部屋の真ん中に蝋燭を一本だけ立てた薄暗い部屋でやりとりする。
言うまでもなく納涼、怖い話大会というわけだ。
「ねえ、こういう話するとさ……その、寄ってくるって言うじゃん?」
「そんなの大丈夫だって!」
妙に怖がりなのはバイトの後輩の女の子。
彼女を説得してるのが同級生だ。
そして、僕は話を続ける。
「高校2年の時だから2年前になるかな、僕の高校には昔廃校舎があってね……」
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