2人が本棚に入れています
本棚に追加
「よし、誰もいないな?」
「おい、早く行けよ!後ろがつっかえてるぜ?」
「え、ちょっ、ホントに行くの?」
「行くに決まってんだろ!帰るなら今のうちだぞ?でもまぁ、暗い夜道を一人で帰ることになるけどな」
「えぇー、帰れるわけないじゃん!」
「じゃあ早く来いよ!置いてくぞ!?」
「ちょっと待ってよー」
その日、僕と幼馴染み2人の計3人で
廃校舎に肝試しに来ていた。
もちろん、深夜。
そして最も「出る」と言われる丑三つ時だった。
その時は深夜ということに加えて夏休みだった。
もちろん人がいる気配もなく、侵入するのは容易だったし、何よりも好奇心に支配されていた。
僕達は吸い込まれるように廃校舎へと入っていった。
それが本当に吸い込まれているとは知らずに……
最初のコメントを投稿しよう!