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「え?何?なんなの?どういうこと?」
「はい!ドッキリ大成功ー!!」
は?え?いや、ドッキリ?
「まだ頭の中がこんがらがってるの?全部嘘!演技でした!」
「そのとおり!なかなか名演技だったろ?」
そう、僕の誕生日を祝うためにドッキリで一芝居してくれたようだった。
「はは、ありがとう、二人とも。なんていうか、ほっとしたよ……」
「ははは!そうだろ?はい、プレゼント」
「はい、私からも!」
「マジありがとう、お前らの誕生日も盛大に祝ってやるから覚悟しとけよ?」
そうして夜は更けていった。
後で聞いた話によると、入口で待ってると見せかけて実は後ろについて来ていたという。
謎の声はその女の子の仕業だった。
そして次の日に廃校舎から聞こえた何かを壊す音
その日から解体工事が始まっていたらしい
よく考えてみればあの黒い影も工事関係者だったんだろう……
恐かったけど、嬉しかった……
一生忘れられない夏の思い出。
fin
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