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神社に行く途中、あの神社について話を聞けた
神社と思っていたものは神社では無く墓だという事
(でも以下神社と呼びます)
昔の裕福な家柄の一人娘の墓である事
娘は誘拐され・暴行され・妊娠して殺されたという事
両親は娘の為に墓を作ったが、娘の魂はまだ現世にあるという事
そして決して近寄ってはいけない事
女を見てしまったら諦める事
そんな話をしているうちに神社の近くに着いた。
全員が酒と塩を浴び、神社の正面に立った
懐中電灯を神社に向けると建物の前にN子がいた。
顔を隠して俯いている
N母がN子に駆け寄り顔を引っ叩いていた
N母は無理矢理N子を神社から引きずりおろし、
私たちの元へと連れて来た
N子はぶつぶつと何か呟いていた
私が近寄ることは許されなかったが
N子が何を言っているかは理解できた
「次は私が鬼」
ずっとそう呟いていた。
ものすごい笑顔だったのを覚えている。
友達だが、本当に気味が悪かった
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