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更に耳に「ンーーーー」と声だか息だか分からない物が吹きかかった。
本当にやばいと思った。うっすら目を開けてみると視界の右端に真っ黒なものがあった。
動いてる
再び目を強く閉じ、助けて!と心の中で叫んだ。
耳元の息が一瞬止まった
「オマエジャナイ」
耳元で囁かれ、気配が完全に消えた。
全身びっしょりと汗をかいて気付いたら朝になっていた。
翌日N子は学校を休んだ
心配になった私は昨日のこともあるのでN子の家を訪ねた。
N子の家はシングルマザーで家にはN子一人だった。
私「大丈夫?風邪?」
N「昨日、何かあった?」
私「風邪か聞いてるんだけど」
N「…風邪じゃない」
私「そっか。あのね昨日変な体験したよ。オマエジャナイって言われた」
N子はいきなり取り乱した。
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