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「まず質問させて貰うけど、他人によって願いを打ち消されることがあるって知ってるわよね?」
勿論知っている。
だからこそ俺はみんなが願いをしている間、何もせずにいようとしているのだ。
俺は数秒置かずに黙って首を縦に振る。
「じゃあね、あなたは沢山の願い事がある。しかしそれらは他の所持者に打ち消されるかもしれない。そこで神谷君はどうする?」
「えぇっと……」
もし今すぐ叶えたい願い事があるなら、他の人に打ち消されるのは避けたい。
それを防ぐには――
「……他の人の勾玉を破壊する?」
「そう!」
何となくだが読めてきた。
つまり簡潔に纏めるとこうだ。
今現在、勾玉所持者は全部で7人いる。
そしてお互いが他人の願いを打ち消す権利を持っている。
しかし中には打ち消される事を望まない人達がいるだろう。
そう言った人が次にどう動くか?
勿論、願いを打ち消されないために、その根源となる勾玉を破壊しにいくのだ。
この勾玉は普通にしている限りでは壊れないが、壊そうとしたらいつでも壊せれそうだし……
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