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「OK、それなら俺も納得です。是非力を貸しましょう」
ここで否定するような言葉を出すと、ここでドンパチと闘いが起きるかもしれない。
叶先輩はたぶん強力だ。
たとえ勝てたとしても、願いをさらにいくつかするはめになるだろう。
そうなれば叶先輩の言った通り、闘いが起きると、大分不利になってしまう。
叶先輩も断れないことを承知の上、そう言ってるはずだ。
本当見た目に反して性格の悪い人だ。
しかしそれは同時に人の上に立つ資質としてもふさわしい事になる。
敵としてなら厄介だが、味方なら大歓迎だ。
俺は叶先輩と握手をする。
すると今まで黙っていた沙倉先輩が漸く口を開いた。
「共闘が決まったなら俺の事も少し話しておかないとな」
そういえば、そうだ。
叶先輩曰く、沙倉先輩は保持者ではない。
そうなるとここにいる理由は一体?
再び俺は考え始めようとする。
しかし今回はどんなに考えても答えが出るような事じゃあ無いのだろう。
沙倉先輩がすぐに説明し始めた。
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