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「俺は叶によってある力を得た。それは俺の言葉に誰も逆らえないようにする力だ」
叶先輩の力と言うのは勾玉の力だろう。
勾玉の願いは保持者と勾玉自体に関する以外のことは叶えられるそうなので、確かに自らが無理でも、人にそんな力を与える事は出来るのだろう。
それにしても本当、王子様にふさわしい能力が着いたわけだ。
そして同時に分かる事がある。
「なるほど。やっと納得出来ました。だから俺が勾玉を持っている事に自信を持ってたんですね」
「あぁ、そうだ」
沙倉先輩は俺が部屋に入って来るなり、いきなりセーラー服に着替えろと言ってきた。
沙倉先輩の言葉は絶対
しかしそれには例外が存在する。
それはこのようなお願いをする時、『沙倉皇子の言葉に誰も逆らえなくなる』と言う感じでのお願いしか出来ない。
この場合、沙倉先輩の命令の対象となる人物が『誰も』と言う形で願いに入り込んでいる。
そして勾玉に対する願いは、直接所持者に影響を与えることが出来ないのだから、この『誰も』と言う人物に所持者は除外されるのだ。
もし俺が勾玉を保持していなっかたら従わざるをおえなかっただろう。
あそこで俺への疑惑が確信へと変わったわけだ。
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