虹色の勾玉

うっ……嘘！？

「名前までは分かってないわよ」

叶先輩はそう促した後、ポケットから写真を取り出す。

どの写真も撮られている人が、そっぽを向いているので、隠し撮りのように思われる。

「まず、この娘ね」

彼女がそう言って、指をさすのはブロンドの外国人女性

留学か何かで市内にある大学に通っているそうだ。

写真なのではっきりとは分からないがスラッとしており、女性にしては長身の背丈である。

「そして次にこの男性」

彼女が次に指すのは20歳を過ぎたくらいの男

少しふっくらとしているが、力はとても強そうだ。

この写真は工場現場で撮られた物らしく、彼はそういった仕事をしているようだ。

「そして最後が彼」

先輩は先に示した２枚を端によせ、最後の人物を指差す。

最後の人は沙倉先輩と同じほど顔が整っており、凄く女性にもてそうだ。

歳は先ほどとの男性と同じくらい。

これまた長身で日本人に珍しい青の瞳を持っている。

彼は仕事でホストをやっているらしい。

以上３人

俺の頭の中に彼らの顔が、記憶された。