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「そうですかね……」
否定は出来ない。
通学途中に女性が何人もいたが、自然と目がいってしまった。
しかし、これは男の性(さが)と言う感じで仕方がないだろう。
酷い願いとは思うが、全否定出来ない。
実際、会長が服を着ている時、少しガッカリした物だ。
「そうよ。君も結構、目の保養になったんじゃないの」
「まぁ、そうですね……」
「とにかく、一刻も早く犯人を特定するわよ。もう沙倉君は探索に行かせてるわ」
目に灯る炎
許せないと言う意思が強く伝わってくる。
「はい、そうですね。頑張ります」
今はすんなりと従うのが得策だ。
「じゃあ今からの動きを説明するわ」
先輩は俺の返事に頭を一回頷かせると説明に入った。
「まず、貴方だけど沙倉君から連絡がくるまで待機ね。流石にきちんとした意識を持っている男を外に出すのは女の子が可哀相だわ。勿論、今日は授業を受けなくていいわ。私が先生に言っておくから」
生徒会長にそこまで権限があるのかは甚だ疑問だが、ここも黙って頷いておく。
会長は隣の空き部屋に行くと、そのまま俺に姿を見せず、行動を始めた。
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