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音――その中に含まれるのは物音だけではない。
悲鳴・怒鳴り声・必死に逃れようとする音
様々な音が絡み合っている。
そして、それは同時に躊躇していられない事も意味する。
外国人の女性も自分達にとっては敵となるのだが、非人道的な男の行動に許せなかった。
俺はドアを蹴り、音を立てていた部屋の中に入り込んだ。
中にいた視線がこちらに向く。
男の方は邪魔するなと言わんばかりの鋭い目線
女の方は助けが来たことに対する期待の目線
女性は聞いてた話によると服を着ていたそうだが、もうそうではない。
ブラにショーツと言う下着姿になっている。
普段の俺なら、恥ずかしく目を逸らしてしまうが、今は違う。
俺は彼女の目を見て一度頷くと、鋭い目線を向けている男の方を向いた。
先輩達は何故かまだ部屋の中に入ってこない。
俺は男に向かって一人駆け出した。
「うぉぉおおおお!!」
男は勾玉を手に取り、何か願い事をしている。
しかし、何も起こる気配はない。
俺は男の目の前まで行くとおもいっきし顔面をぶん殴った。
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