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神崎が動き出したのはそれから1ヶ月。
「咲!山田が捕まった!」
神崎のヤロー仲間に手出すなんて!!
「お前らはここに残って。」
「咲、お前………まさか」
蓮ごめん。
「1人で行きたい。」
「ダメに決まってんだろ!!」
「お願い……します。」
これ以上私の大切な人達を失いたくない。
「分かった。無事に戻って来いよ。」
「ああ…」
大丈夫、負ける気しない。
「「咲!」」
「敦也、龍真、大丈夫!信じて待ってろ!」
………………。
「じゃあ行ってくる!」
仁からの情報だと、神崎は兄が亡くなった場所の近くの倉庫にいるらしい。
あの場所、買い取ったんだな。
神崎グループの溜まり場だったし。
倉庫の前に着くと、何十台ものバイク。
でもおかしい。
神崎のバイクが無い。
ギィ────
「来たな。黒髪の悪魔。」
誰だ?
「山田を返してもらおうか。」
「俺たちが黙って返すとでも?」
「思わないな……ってか、誰?」
見たことないんだけど?
「"黒彪"幹部、長谷川だ。」
黒彪?
「神崎グループか?」
「ああ。」
ふーん。
ネーミングセンスはまぁまぁだな。
神崎って頭良いかと思ってたんだけどな。
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