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「ひかく、んっ…」
みんながいる楽屋の前で。
ちょっとだけ、悪戯をした。
こういうドキドキするようなハラハラするようなことを、ひかくんは簡単にやってみせる。
「…離して」
唇が離れた瞬間、冷たい僕の言葉が廊下に響いた。
「なんだよ、ユウリ。
こういうの好きだろ」
僕にそういう口の聞き方していいと思っているのも嫌。
僕は君で遊んで"あげている"のに。
何も言わずに楽屋に入ると、みんなの笑顔が広がる。
この何も知らないような笑顔が
(( 好き ))
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