story2.・゚

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「ね、やぶぅ…」 いつもなら、兄弟みたいな2人さえこれだもん。 「ヒカル、話あるんだけど」 「えっ、なになに?」 目を輝かせたひかくん。 別れ話なのに。 ヤバい、笑っちゃいそう。 「あのさ、けえ?」 「…ん?」 上を見上げた。 ソファーで膝枕されてるけえと目があう。 「ひかくん、かわいそうだね」 「…お前、その悪趣味な遊びやめろよ」 ちょっと、笑いながら。 笑いながら…よりも、口角を上げながら、けえが言った。 「なんで、けえだって…」 「"僕で遊ぶのに"…だろ?」 ニコッと笑ったけえに、頭を撫でたこの手に、寂しさと苛立ちを覚えた。 「ばぁーかっ」
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