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「ね、やぶぅ…」
いつもなら、兄弟みたいな2人さえこれだもん。
「ヒカル、話あるんだけど」
「えっ、なになに?」
目を輝かせたひかくん。
別れ話なのに。
ヤバい、笑っちゃいそう。
「あのさ、けえ?」
「…ん?」
上を見上げた。
ソファーで膝枕されてるけえと目があう。
「ひかくん、かわいそうだね」
「…お前、その悪趣味な遊びやめろよ」
ちょっと、笑いながら。
笑いながら…よりも、口角を上げながら、けえが言った。
「なんで、けえだって…」
「"僕で遊ぶのに"…だろ?」
ニコッと笑ったけえに、頭を撫でたこの手に、寂しさと苛立ちを覚えた。
「ばぁーかっ」
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