日常

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日野東高校二年生、真田 由樹。 成績そこそこ、運動抜群。 どこにでも居る普通の男子高校生。 「 由樹おはよー、今日は何枚かな♪ 」 こいつ、緒川 哉斗(おがわさいと)。 毎日うるさく迷惑なやつ。 哉斗が言ってる"何枚"とはラブレターの枚数を意味する。 ガタ、と靴入れを開けると数十枚の封筒が足元に落ちる。 そしてそれを無視して上履きに履き替える。 「 あーぁ、もったいね~ 」 隣で哉斗も笑う。 こんな毎日。 俺は迷惑。いい加減にしてほしいのだが。 そして俺を呼ぶ声がした。 「 由樹!このラブレター毎日毎日ここにおいて………、迷惑なのよ 」 あー、言われなくともこちらも迷惑ですよ。 「 処理よろしく 」 とだけ言葉を残し、階段を上がる。 「 ちょっと、由樹!!!!!! 」 俺はもう振り返らず、せっせと教室へ向かう。
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