プロローグ

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朝。 いわれなきほど朝らしい朝。 起きるのがダルい程に寝起きは辛い。 いっそのこと寝なければいいんじゃないか、とアホなことを考えてしまう。 ちなみに寝ずに時間を過ごせば人は死ぬらしい。 絶対的に睡眠は重要らしい。 頭ン中で昨日学校で学んだことを思い出せる程に覚めて来たので布団から這い出る。 しかし、それをさせないといわんばかりの重力が布団越しに俺の腹部を押してきた。 「ようやくお目覚めね。私のダーリン?」 「…………あの、月乃さん?」 「なぁに、ダーリン?」 ……あさからひじょうにやばいじょうきょう。 え、ちょっと? ナニコレ? 駄目だ脳が正常に働かん。 状況を言葉で綴ると…… ~紫色のロングが似合う美女が俺の腹部に布団越しにまたがっており俺の顎の輪郭を指先で優しく撫でていた~
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