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スッ、と月乃は俺の布団から降りてベットの前に立つ。
そして次の瞬間。
バサッと強い音をたててベットのシーツが空を舞う。
「あらあらココを、こんなに大きくしちゃって♪」
「違う、これは生理現象であり――」
「どうせ、またがっていた私を見て、えっちなことでも考えたのでしょ?」
グッ……正しく正論。
で、でもね、またがられる前から立ってたし。ホントだし。
そんな月乃の言葉に心理をつかれながら俺は股関節を手で押さえながらベットから出る。
「色々言いたいけど、まぁ、この際無視しますとして、さっさと朝食でも……」
「ああ、朝食なら……」
「え、作ってくれたのか?」
ありがとう幼馴染!
「朝はトーストにマーマレードが欲しいわ。」
「まさかの注文!?」
ちくしょう幼馴染!
俺が左手に拳を作り、プルプルと震えてると、その左手の拳を包むかのように月乃の右手がそっと押さえた。
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