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桜咲く季節、入学式を終えた僕は1人の女の子に声をかけられた。
「あ、あのっ!ちょっと、いいですか…?」
スカートの裾を両手でぎゅっと握って話しかける彼女。
僕は、ぶっきらぼうに答えた
「…いいけど。」
そんな彼女に連れられて来たのが高校の裏庭。
そこの桜はきれいで思わず立ち止まった。
「…あの…?」
「…あぁ、ごめん。」
不思議そうに僕の顔を覗き込んできた。
そしてまた彼女の後をついていく。
しばらく歩いて彼女はふいに立ち止まり、こう言った。
「あの、私…あなたに、言いたいことがあるんですっ…!」
そう言う彼女の上では桜が風にのって舞い散った。
そんな中、キミもほっぺたをピンクに変えて言った。
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