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しかし
女性はある男と手を繋ぎデパートを周り、
楽しそうにしていたらしい。
沢村は案外はやいうちに口を開いた。
「わからねぇな、お疲れ」
すばやく外へでていった沢村を健吾は急いでおいかけた。
なんだあの糞探偵!!破産しやがれ!!
と、おおきな声が聞こえた。
こうして依頼を却下した沢村が次に向かったのは
【猫捜索】の依頼主のところである。
「世界一の探…」健吾は沢村の口を塞いでインターホンに
「猫捜索の依頼できました探偵事務所ピースの者です。」
ドアをあけてでてきたのは綺麗な若妻で探偵達を心から歓迎してくれた。
【猫捜索】の依頼内容はこうだ、
今回の依頼主は東京に住む今井さん一家、
いなくなった猫は千葉のおばあさんが飼っていた黒猫である。
先月にそのおばあさんがお亡くなりになられたそうで、
おばあさんがかわいがっていた黒猫を引き取ったのだという。
しかしその黒猫が先日家を出てから全く姿を見ていないという。
それまで時々姿を消して数時間後に花をくわえて帰ってきていたという。
しかし何日も帰ってこないというのははじめてだという。
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