1.屋上

22/24
前へ
/445ページ
次へ
「馬鹿か、幽霊なんていねえよ。相変わらずおまえは恐がりだな。だいたい、あのときだってそうだ」  そう言って、二人は昔話へと話題を転じていった。しかし、二人の会話は唐突に途切れる。女子生徒の悲鳴が彼らの会話を遮ったのだ。  祐助は校舎を出ると、悲鳴の聞こえた方向に向かう。その声は校舎を挟んだ校庭の反対側、裏庭の方から聞こえてきた。
/445ページ

最初のコメントを投稿しよう!

245人が本棚に入れています
本棚に追加