君へ。~From.R・T~

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『   豊田さん、おはよう。   昨日の…読んでくれたかな。   突然ごめんね。   でも、君の事が好きなのは   本当です。                』 書いている途中、自然と顔がほころんだ。読んで貰えた嬉しさがそうさせる。 書き終えたメモを二つ折りし、適当な書類に忍ばせ彼女の席へ。誰にも気付かれないよう、昨日と同じようにペーパーウェイトに挟んで帰った。 翌日、彼女がメモを開いているところを目にした。たった数行なのに、彼女はしばらく見ていた。そしてそのメモはポケットへ。 捨てられなかった事が嬉しくてたまらなかった。
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