噺家の描く笑いのオチ Rakugo_of_Cancer.

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 レーダーに探知されないステルス戦闘機の能力を、更に発展させて再現した二一番にナンバリングされる『ステルスモジュール』は、フォーゼの体を五秒間だけ透明にする効果がある。  モジュールによる透明化が発揮されたのと同時に、素早くオリオンの背後に回り込んで左手を『ハンマーモジュール』で殴る。激痛のあまり地面に落とした『キオス』を、すかさずオリオンが拾えない場所まで蹴り飛ばす。  以上が、司令塔の歌星賢吾が即興で編み出し、フォーゼが実行に移した作戦である。 「大事な友達(ダチ)がピンチなんだ。悪いが次で決めさせてもらうぜ!」 〔ロ・ケッ・ト オン〕 「ライダーロケットパーンチ!!」  盾を失ったオリオン・ゾディアーツが、フォーゼの右腕に装着された『ロケットモジュール』の推進力を受けて、仮面ライダーもろとも空高く飛び去ってゆく。  およそ四秒後、オリオン・ゾディアーツは上空三○○メートルの場所で『ロケットモジュール』の特攻から解放され、そのまま地上目掛けて落下してゆく。 〔ド・リ・ル オン〕  フォーゼの左足に『ドリルモジュール』が物質化(マテリアライズ)した直後、 〔ロ・ケッ・ト ド・リ・ル リミットブレイク!〕 「ライダーロケットドリルキィィィィィィック!!」 『ロケットモジュール』の推進力に後押しされる形で、猛烈な速度で迫る『ドリルモジュール』の先端を視界に捉えたのを最後に、オリオン座のゾディアーツは、コズミックエナジーで構成された体を、爆発と共に空中分解させてゆく。  歌星賢吾は、学生鞄を模った通信端末『アストロスイッチカバン』のモニターに映される映像を注視していた。  オリオン・ゾディアーツの撃破に成功したフォーゼが、地上に戻ってラストワンのゾディアーツスイッチをオフにしている所だった。  タッチパネルでもある画面を操作し、フォーゼの元へ専用バイクのマシンマッシグラーを、自動操縦で向かわせる。  程なくスペースシャトルのようなバイクに跨がったフォーゼが、次なる戦場へ向けて走り去った所で映像は終わった。
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