∮-始章-∮

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「レイ…ン?」 間違いないあのナヨナヨした立ち姿はまさにレインそのものだ 「おやおや、これはこれは特待生じゃありませんか。授業はどうしたんです?今僕たちは大事な取り込み中なんですがねぇ」 しかしレインは答えない ベルツェのターゲットがフェリシアからレインに変わる ………?レインの雰囲気が少し違うような…もしかして フェリシアがレインをじっと見ていると彼の目が何か伝えようとしているのを感じた やっぱりアイツだ…何が「逃げろ」よ!舐めないでほしいわね そう目で言い返しフェリシアはレインの元へ一気に駆け出し背中の後ろに回り込む 「…(何でこっちに来たのさ)」 「…(男がか弱い乙女を守るのは当たり前でしょ!)」 レインが小さく息を吐くと、その様子を見ていたベルツェが面白くなさそうな顔をしている 「やれやれナイト気取りですか…調子に乗ると痛い目見ますよ…やれ、ウンディーネ」 主の命を受けた精霊がレイン達に襲い掛かる!
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