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「言わないわよ。アタシそんな口軽くないもの」
一緒にいられる時間が減るような事言う訳無いじゃない…。でもそっか…だからレインは特待生としてここにいるのね
いつの間にか心のわだかまりも綺麗に消え去っていた
「あー…何かすっきりしたら眠くなって来ちゃった」
フェリシアはレインの肩にもたれ掛かる
「ね…アルマ…」
アルマ…レインのもう一つの人格をフェリシアが区別するためにつけた名前
レインが二重人格なのはフェリシア以外知らない。つまり…二人だけの秘密
「ん?」
「このままで…少し寝かせて?…いい?」
「…好きにしなよ」
フェリシアがこの場所を好んでいるもう一つの理由
ここにいる間だけ…アルマに甘える事が出来るし…安心するから
「…寝てるからってヘンな事しないでよ?」
「何もしないって」
…でもアルマになら少しくらい何かされてもいい…かな。あ…召喚術の授業…
…今日だけ、今だけは…いい…よね?
そのままフェリシアは一時の幸せを噛み締めるように眠りについた
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