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「その癪に触るような声と喋り方…ベルツェね」
「心外ですねぇ。まぁいいですが…ご機嫌は如何ですか?」
「アンタの顔を見たおかげで頗る機嫌が悪くなったわよ」
声を掛けて来たのはフェリシア学園創立の出資社の一つであるグランヴィア財閥の御曹司であるベルツェ
フェリシアはベルツェを嫌っている。というより生理的に受け付けていない
「照れなくてもいいじゃありませんか。まぁそこが君の魅力の一つでもありますがね」
しかしベルツェは真逆なようでフェリシアに一方的に好意を寄せていて何かと絡んでくる
どんなに冷たくあしらっても照れている、愛情の裏返しとポジティブというかナルシスト思考全開である
フェリシアはそういうところを思いっきり嫌っているとは知りもしないで
「今日は何の用?」
「いやぁたまたま通り掛かったら見かけただけなんですけどね」
と、誰から見ても丸解りの嘘をつくベルツェ
「きっとこれも何かの縁でしょうし…どうです?これから僕とデ」
「お断りするわ」
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