お引っ越し

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Out side 「九十雲、何されたんだろうな…」 「そりゃあ、ナニでしょー?」 「……あの、糞兄貴…」 「うん、秋羅キャラ崩壊してるし一旦落ち着こうか」 「…………」 今にも殺人を犯しそうな、というかもう既に人一人殺めてしまったような表情をする秋羅を宥め、俺たちは九十雲が完全に食堂から居なくなったのを境に同時に口を開いた。 「「「「九十雲と同居絶対阻止」」」」 ダメ、絶対。 と、どこぞの犯罪防止コマーシャルのように告げた俺たちは、いつもは絶対意見など合わないのに、今回ばかりは全員が全員同じ考えを持っていた。 「兄弟だからってスキンシップの限度ってものがあるだろ」 「ヤンデレだかブラコンだか知んねーが許せないものは許せないだろ」 「同意の上ならまだしも、九十雲のあの様子からして無理矢理っぽいしねぇ」 「………殺」 「うん、秋羅は本当に落ち着こうか。周りの生徒が吃驚するくらいに怯えてるから」 普段秋羅温厚だし、加えて九十雲の前じゃあもっぱらワンコだから、親衛隊もガクブルしてるよ。 *
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