―同好会―

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「!…実斗!ぼく…あ、わたしのことが解ったの!?」 すると先輩の身体が光出しそこから抜け出したハテナの正体は…やはりゆゆちゃんだった ピシッ!!その瞬間壁全体に亀裂が入る、部屋は激しく揺れはじめ、まるで大地震が起きているかのようだ この状況に実斗は動揺しながら、先輩の身体を揺すり起こそうとした、だが先輩は目を覚まさない 「…っ!実斗聞いて、奴らにしあわせクリックについて何も喋らないで!むしろ近付かないでほしいの!」 「そ…そんなこと今言ってる場合か!それに…もっとアイツらと一緒にいたい!」 「ならしあわせクリックの力を君に与えるのをやめるわ!あのいつもどおりに戻ってしまっても構わないのね!?」 ピシッピシッ!亀裂は激しさを増し、本格的に崩れはじめてきた、この崩壊のようにゆゆに対する気持ちが実斗の中で崩れた 「…おれを幸せにしてくれるんじゃなかったのかよ、ゆゆがそんなやつだとは思わなかった…結局、お前も人の幸せを奪ってくんだな!」 「あ…ごめんなさい…実斗のためでもあるの、お願い…わたしを…信じて…?」 「悪いけど…もう信じられな…っ…!?」 突然、ゆゆは唇を実斗に重ねた、実斗は硬直し顔を真っ赤にする、ゆゆは唇を実斗からゆっくり離すと実斗の目を真っ直ぐ見て言った 「わたし、実斗を信じる」 「ゆゆ…」 「…出口はあの扉よ!崩壊はあたしが一時的に食い止めるから!その人を連れて走って!」 ゆゆが指を指す方を見ると亀裂の先に道が続いていて、その先に開けてある扉が確かにあった 「ゆゆは!?ゆゆはどうするんだよ!?はやく逃げないと…!」 「わたしは…大丈夫…それよりも早く…!君達が脱出しなきゃわたしも脱出できないから…!」 「…わかった!」 実斗は何とか先輩を抱えると、脇目も振らずに扉へ走り出した 走り抜けた直後に壁や天井が本格的に崩れ落ちていき扉までの床が崩れ消えていった (届けえええ…っ!!) 床を強く蹴り扉の中へ飛び込んだ
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