序章

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 1983年5月17日  資源の枯渇を懸念した学者の発表に、世界初の試みが開始された。  世界の大手企業五社が連携して地球外活動可能な『鉱業用人型作業機』の開発である。  偶然と世界屈指の人材により、驚くほど短期間でそれは完成した。  機体の高い耐久性や機動性、さらに人が搭乗する事で様々な事態への柔軟性も高い。  軍事使用が危惧されていたが、門外不出の設計と同盟の徹底した管理でそれをさせなかった。  この発明が世界の文化レベルを大きく変えることになる。  1985年4月7日  大気圏内での活動で十分な成績を上げた機体は、とうとう宇宙に進出することになるのだった。
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