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僕が住んでいるのは四万十町の方です。中流域です。
四万十川が清流と言われる理由の一つに、川の長さに対してダムが少ないことがあげられます。
しかし、その分、台風が来ると暴れます。
高知は台風の進路にあたり、また、太平洋に面し、四国山脈を背負っているので、よく被害に見舞われるのです。
四万十川には沈下橋と呼ばれる橋が掛かっています。
「ちんかばし」と呼びます。余談ですが、幼児期は「ちん○ばし」と思ってました。
沈下橋。意味は読んで字の如く、(水面)下に沈む橋。
暴れ川には架けても架けても橋は流されてしまいます。予算は限られています。
そこで高知県民は発想を転換します。
鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス
降ったなら止むまで待とう沈下橋
最初から沈むことを前提として、水の抵抗の少ない橋を低い位置に作るんです。
欄干はなく、縁は丸められて川面に落ち込んでいます。
大雨が降れば水没し、雨が上がって水が引いてくると姿を現します。
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