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「さぁ、あんまり遅いと母さんが怒るから行くよ。」
後ろで「誰のせいだ・・・」と文句が聞こえるが気にせず部屋を後にし1階へ。
リビングでは母が朝御飯の用意をしている。トースト、サラダ、目玉焼き、牛乳。
ザ・朝御飯という感じのメニューだ。
「あ、しん。おはよう。」
母がこちらに振り返り言う。
「おはよう、母さん。」
俺が笑顔で言う。
「おはよーう!」
少しして制服に着替えたこころが階段をバタバタ降りてきて言う。
茶色のブレザーに大きめの首元のリボン。
スカートはレモンイエローと淡い茶色のチェック柄。
俺は上下同じ色の下がズボンの制服を着ている。
「こころは毎朝元気ねぇ。双子って性格が正反対になるか凄くよく似るかって言うけど、あなたたちは正反対の方ね。」
母はこれで何度目かわからないセリフを吐く。
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