男子校に転校なんて・・・

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「神奈ー!!職員室こっちだよー。」 名前を呼ばれハッとし、慌てて郁馬先輩を追いかける。 職員室への道すがら郁馬先輩は俺の顔をジッと見続ける。 「あ、あのー、俺の顔に何かついてますか?」 視線に耐えきれなくなった俺はそう尋ねてみた。 「いや・・・。えと、神奈は俺のこと覚えてないのかなぁと」 郁馬先輩は少し困ったように俺を見た。 いや、覚えてないかって・・・ 今日、会ったばかりですよね 「いえ、今日お会いしたばかりだと思いますが、どこかで会ったことありましたっけ?」 俺には覚えがないんだが・・・・ 「いや、変なこと聞いてごめん。気にしないで。」 郁馬先輩はそう言って悲しそうに微笑んだ。
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