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元々、クラスがカナとレインは一緒なのだが、カナは今日その日の授業の記録や後始末を言いつけられてしていたために、レインが出ていくのに気付いてから追いかけるまでの時間に遅れが出た。
しばらくして記録を書き終えたカナは早く追い付くために最短距離で追いかけようと、部屋の窓から外に飛び出て急いで剣術場に来た。
だが、早足ではあってもルールを守って走ることをレインはしなかった。
そのため、教室から剣術場に行くための廊下を歩いていたレインと窓を飛び出して真っ直ぐ走ったカナとでは時間の差が生じてしまった。
窓から飛び出さずに、廊下からレインを追い掛ければすぐに合流出来たかもしれないがカナはそれに気付かなかった。
既にレインが剣術場に到着していると思い込んでいたのも原因の一つだが、早く会いたいと思う気持ちが強すぎたのが一番の原因だった。
その後、更衣室で胴着に着替えてレインが来るまで暇潰しにと素振りをして現在に至るというわけだ。
「レインが来ないからすっごく暇であんなことやこんなこと考えて素振りしてたんだよ？」
とそのことを頬を膨らませながらカナは言った。
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