†業†

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  「では、“元老院”が“秘特官”を動かした自供とは?」 “聖司官ロア確保”の為に 元老院が動かした“秘特官” その原因とされる “自供”の存在。 「四位様御自身が最老様へ自身の罪状を告白されていた物を、ロア様のご指示により私が摩り替えました。」 「うわ…。叔父上まで兄上に協力してたんだ…。」 クロアの 説明から明かされた内容に 叔父ミレアに誤魔化されていた セキルは悔しそうに呟く。 ロアは最老ミレアに直接、 協力を仰ぐ事はなかった。 ただ、大会の日。 休憩の話し合いの時に ミレアの考えを確認しただけ。 だが、 “この聖界の為であれば、必要なくとも身内を犠牲にする。” と、言った、ミレアの考えを 理解していたロアは、 「叔父上ならば、四位の気持ちを理解し、私の意図にも気付く。」 “聖界の為…”と云う 如何なる犠牲も厭わない 同じ志のある者として、 “四位”を理解し、 その判断をロアに任せると、 叔父ミレアを信じていた。  
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