†業†

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  クロア達が四位の屋敷に ロアを迎えに行くと、 四位に伴われたロアが 四位の屋敷の広い玄関ホールで クロア達を出迎えた。 「ロア様ッ!!」 漸く、 眼にできたロアの無事な姿に 真っ先に駆け寄るクロア。 「大丈夫ですか?」 己の上着をロアの肩に掛け、 気遣う様子で言葉を掛ける。 「………あぁ。平気だ…。」 いつもの淡々した無関心な口調。 「さっさと帰るぞ。」 クロアと共に迎えに来ていた フィリル達には 全く取り合わない冷淡な態度。 『うわぁ…ロア様らしいなぁ』 そんなロアの様子に しみじみと思うフィリル。 「次期、お前は何か言う事は無いのか?」 クロアを連れ、 四位の屋敷を 後にしようとするロアに掛かる ディフェルの呆れた呟き。 「何もありません。父上への報告がありますので、先を急ぎます。」 心配を掛けた者に対し、 もう少し態度を改めろと告げた ディフェルに ロアは関心なく答え、 「聖司官代理、苦労を掛けた。」 レティスに対してのみ、 自身の代理の努めを労う。  
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